春の暖かな日差しとともに、知多半島では潮干狩りのシーズンが幕を開けます。伊勢湾と三河湾に囲まれたこのエリアは、栄養豊富な海水によって育まれた身の厚いアサリやハマグリが採れることで知られ、毎年多くの家族連れやレジャー客で賑わいます。
しかし、年によって開催状況や採れる貝の種類が変わるため、事前の情報収集が欠かせません。「せっかく行ったのに開催していなかった」「必要な道具を忘れてしまった」といった失敗を避けるために、本記事では2026年度の最新情報と、潮干狩りをより楽しむためのコツ、周辺のおすすめスポットを詳しくご紹介します。
2026年最新!知多半島で潮干狩りが楽しめるおすすめスポット
知多半島内では、常滑市・美浜町・南知多町などの各エリアで個性豊かな潮干狩り場が運営されています。2026年度の開催状況は場所によって異なるため、目的地選びの参考にしてください。
【常滑市】常滑漁業協同組合(樽水・西阿野・古場海岸)|空港至近の好アクセス

常滑市の潮干狩り場は、中部国際空港(セントレア)から車で約5分というアクセスの良さが魅力です。樽水(たるみず)海岸・西阿野(にしあの)海岸・古場(こば)海岸の3つの会場があり、それぞれ採れる貝の種類が異なります。古場海岸では「はまぐり」をメインに、樽水・西阿野海岸では「あさり」の採取が楽しめます。
会場付近には無料駐車場も完備されており、干潮時間の前後1時間30分ほどが入水の目安時間です。料金はあさり1袋1,000円(1人2袋まで)、はまぐり1袋2,000円(1人1袋まで)となっています。空港島を望む開放的なロケーションで、初心者からベテランまで春の海の恵みを存分に堪能できます。
- 住所:愛知県常滑市塩田町1丁目付近(樽水)、唐崎町2丁目付近(西阿野)、苅屋町1丁目付近(古場)
- 電話番号:0569-35-2159(常滑漁業協同組合)
- 公式サイト:https://www.tokoname-kanko.net/event/detail/22
【美浜町】矢梨潮干狩り場|ファミリーに人気の定番スポット

矢梨(やなし)潮干狩り場は、美浜町の東側に位置する家族連れに非常に人気のある定番スポットです。遠浅の海岸が続いているため、小さなお子様でも安心して貝探しを楽しむことができます。アサリのほか、マテ貝やカガミ貝が採れることもあり、宝探しのようなワクワク感が味わえます。
周辺には旅館や宿泊施設も点在しており、潮干狩りを楽しんだ後にそのまま宿泊して知多半島観光を満喫するプランもおすすめです。潮見表を事前に確認し、潮が大きく引く時間帯を狙って訪れるのが多く採るためのポイントです。
- 住所:愛知県知多郡美浜町矢梨
- 電話番号:0569-82-0402(矢梨漁業協同組合)
【美浜町】北方潮干狩り場|アオヤギ採取も楽しめる広大な干潟
美浜町にある北方(きたかた)潮干狩り場は、広大な干潟が広がる自然豊かなスポットです。アサリだけでなくアオヤギ(バカ貝)の採取が主に行われており、多様な貝類を探す楽しさがあります。
営業は4月上旬から6月下旬の好適日・好適時間に限られており、南知多道路の美浜インターチェンジから車で5分と交通の便も良好です。料金は大人1,400円、子供(3歳〜小学生)1,000円です。
- 住所:愛知県知多郡美浜町北方
- 電話番号:0569-82-4032
※中止【南知多町】山田海岸潮干狩り場|2026年度の状況
南知多町の山田海岸潮干狩り場は、知多半島の最南端近くに位置する絶景の漁場です。例年はアサリのほかマテ貝やカガミ貝などバラエティ豊かな貝が採れることで知られていますが、2026年度については「生育不良」を理由に開催が中止となっています。
残念ながら今シーズンは採取を楽しむことはできませんが、周辺の景観は美しくドライブコースとして依然として魅力的です。来シーズン以降の復活を期待しつつ、周辺の飲食店や観光農園などを巡る際の立ち寄り先としてチェックしておくと良いでしょう。
- 住所:愛知県知多郡南知多町豊丘山田海岸
- 電話番号:0569-65-0370(大井漁業協同組合 豊丘支所)
- 公式サイト:https://www.tabichita.com/event/11
潮干狩りを120%楽しむための攻略法!たくさん採るコツと持ち帰り方
ただ砂を掘るだけでは、なかなか貝は見つかりません。効率よく、そして美味しく持ち帰るためのポイントを押さえておきましょう。
アサリが潜んでいる場所の見極め方「カニの穴」に注目!
アサリをたくさん見つける最大のコツは、砂の表面にある「小さな穴」を探すことです。これはアサリが呼吸や食事のために出している入水管・出水管の跡で、通称「アサリの目」と呼ばれます。また、砂地よりも少し小石が混じった場所を掘るのがおすすめです。
一つ見つかれば周りに固まって生息していることが多いため、広範囲を浅く掘るよりも、アサリがいた場所の周辺を10〜15cm程度の深さまで丁寧に探ってみてください。マテ貝を狙う場合は、砂の表面を削って見つけた穴に塩を振りかけると飛び出してくるという独特の楽しさもあります。
鮮度を保つ!美味しいアサリを持ち帰るための「海水」の活用法
採った貝を美味しく食べるためには、持ち帰り方が重要です。真水(水道水)に浸けてしまうと貝が弱ってしまうため、必ず現地のきれいな「海水」を持ち帰り用に使用しましょう。
クーラーボックスに貝を入れ、ひたひたになる程度の海水を入れて持ち帰ると、移動中にある程度砂出しが進みます。気温が高い日は貝が温まりすぎないよう、海水に入れずに濡れた新聞紙を被せて保冷剤で冷やしながら持ち帰り、帰宅後に汲んできた海水で砂出しをするのがベストです。
潮干狩りとセットで行きたい!知多半島の立ち寄りスポット
海辺で活動した後は、温泉でリフレッシュしたり、プロが調理した絶品海鮮料理を堪能したりするのが知多半島流の楽しみ方です。
【南知多町】まるは食堂旅館 うめ乃湯|オーシャンビューの天然温泉

「うめ乃湯」は、伊勢湾を一望できる素晴らしいロケーションが自慢の天然温泉施設です。泉質はナトリウム-塩化物強塩泉で保温効果が高く、潮干狩りで疲れた体を癒やすのにぴったりです。
内湯からも露天風呂からも広大な海を眺めることができ、夕日を見ながらの入浴は格別な体験となるでしょう。まるは食堂に併設されているため、入浴後にそのまま食事を楽しむことも可能です。
- 住所:愛知県知多郡南知多町豊浜峠8
- 電話番号:0569-65-1315
- 公式サイト:https://www.maruha-net.co.jp/shop/umenoyu
【美浜町】亀の井ホテル 知多美浜|伊勢湾を望むゆったり露天風呂

全室オーシャンビューの宿として知られる「亀の井ホテル 知多美浜」では、日帰り入浴も受け付けています。開放感あふれる露天風呂で潮風を感じながらゆったりと過ごせば、日常の喧騒を忘れてリフレッシュできます。
美肌の湯としても親しまれている滑らかなお湯は、お子様からご年配の方まで安心して楽しめます。
- 住所:愛知県知多郡美浜町奥田磯目174
- 電話番号:0569-87-1511
- 公式サイト:https://kamenoi-hotels.com/chitamihama/
【半田市】ごんぎつねの湯|源泉掛け流しの和風露天風呂

「ごんぎつねの湯」は、新美南吉の童話『ごんぎつね』にちなんで名付けられた日帰り温泉施設です。地下1,500mから湧き出る59.1度という高温の源泉を贅沢に掛け流しで使用しており、滝が流れる広々とした露天風呂は、まるで山里の湯治場のような落ち着いた雰囲気です。帰路につく前のリフレッシュスポットとして非常に便利な場所にあります。
- 住所:愛知県半田市平和町5丁目72
- 電話番号:0569-27-8882
- 公式サイト:http://gongitsune-no-yu.jp/
【南知多町】まるは食堂|名物の巨大エビフライは必食

知多半島を訪れたなら一度は立ち寄りたいのが「まるは食堂」です。看板メニューはお皿からはみ出すほど巨大なエビフライで、衣はサクサク、身はプリプリと大人も子供も笑顔になる美味しさです。
目の前の海で獲れた新鮮な地魚の刺身や煮付けなども絶品で、潮干狩りで体を動かした後のボリューム満点の海鮮定食は格別です。
- 住所:愛知県知多郡南知多町豊浜峠8
- 電話番号:0569-65-1315
- 公式サイト:https://www.maruha-net.co.jp/
【重要】愛知県の共通ルールと安全への取り組み
楽しい潮干狩りを継続し、豊かな海を守るためには、一人ひとりがルールを守ることが不可欠です。
採ってはいけない貝の大きさと禁止されている道具(ジョレン等)
愛知県では水産資源保護のため、採捕していい貝の大きさに制限を設けています。
- アサリ:殻長2.5cm以下は採取禁止
- ハマグリ:殻長3.0cm以下は採取禁止
- バカガイ(アオヤギ):殻長4.0cm以下は採取禁止
また、使用できる道具は「幅20cm以下の熊手」など限られたものに限られます。プロの漁師が使うような「ジョレン」などの大型道具は遊漁者(一般客)の使用が禁止されています。ルールを破ると漁業権侵害に問われる可能性もあるため、現地の指示に従いましょう。
2026年度の貝毒検査状況と安全性のモニタリングについて
愛知県では定期的に貝毒(麻痺性・下痢性)の検査を実施しています。2026年3月24日の最新の検査結果では、麻痺性・下痢性ともに貝毒は検出されておらず、安全性が確認されています。県の水産試験場によるプランクトン調査も継続的に行われており、万が一基準値を超える恐れがある場合は、迅速に出荷規制や潮干狩りの中止といった措置が取られます。
お出かけ前に県の公式サイトで最新の安全情報をチェックすることをおすすめします。
潮干狩りの準備チェックリスト!おすすめの服装と必須アイテム
現地で「あれを持ってくればよかった!」と後悔しないよう、知多半島の浜辺の特性に合わせた準備を万全に整えましょう。
大人も子供も動きやすい!海辺の理想的な服装
知多半島の潮干狩り場は広大な干潟が多く、遮るものがないため直射日光や海風をダイレクトに受けます。また、前かがみで数時間作業するため、疲れにくく汚れを気にしない服装が鉄則です。
- 上半身:日焼け対策として長袖のラッシュガードがベストです。水面の照り返しも激しいため、フード付きなら首元まで守れます。撥水性のある薄手のウインドブレーカーも重宝します。
- 下半身:濡れることを前提に、速乾性の高いハーフパンツやサーフパンツを選びましょう。伸縮性のあるレギンスを組み合わせると、泥汚れや貝殻の破片による擦り傷も防げます。
- 足元:ビーチサンダルは泥に足を取られて脱げやすく、貝殻で足を切る恐れがあるため避けてください。フィット感のある「マリンシューズ」や履き口を縛れる「長靴」が理想です。
忘れ物はない?潮干狩り三種の神器とあると便利なグッズ
効率よく、かつ安全に楽しむために、地元のプロも推奨するアイテムを揃えましょう。
- 熊手(指定サイズ内):愛知県のルールで「幅20cm以内」のものに限られます。爪が多すぎないタイプの方が、砂の中の貝の感触をキャッチしやすくなります。
- 網袋(収穫用):バケツよりも水を通す網袋の方が貝の泥をその場で洗い流せるため便利です。会場によっては受付で渡されることもあります。
- 厚手のゴム手袋または軍手:知多半島の干潟には割れたカキ殻などが混ざっている場所があります。素手での作業は避け、指先を保護しましょう。
- 小型の折りたたみ椅子:長時間しゃがみ込む姿勢は腰や膝にかなりの負担をかけます。小さな椅子があるだけで疲労度が劇的に変わります。
- 海水持ち帰り用の容器:アサリを美味しく食べるコツは、現地の海水で砂出しをすることです。2リットル程度の空のペットボトルを複数用意して帰りに海水を汲んでいきましょう。
- クーラーボックスと保冷剤:特に5月以降は気温が上がります。保冷剤は直接貝に触れないよう新聞紙などでくるむのがコツです。
- 真水のポリタンク:手足を洗うだけでなく、泥だらけになった道具を車に載せる前に流すのに役立ちます。
知多半島の潮干狩りで旬の恵みと春の思い出を存分に味わいましょう
知多半島での潮干狩りは、ただ貝を採るだけでなく、海の香り、波の音、そして家族や友人と協力して獲物を探す喜びを分かち合える素晴らしいレジャーです。2026年度は一部会場の中止もありますが、常滑や美浜の各スポットでは今年も美味しいアサリやハマグリが皆さんの訪れを待っています。
資源を守るルールをしっかり守って自然に感謝し、潮干狩りの後は温泉やグルメで知多半島の魅力を丸ごと楽しんでください。しっかり準備を整えて出かければ、春の最高の思い出になるはずです。



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